突然ですが、皆様、日本の伝統的な木工技術のひとつである
「組子」
はご存知ですか?
日本に暮らしている方でしたら、一度はご覧になった事はあるとは思うのですが
最近は和室離れが進んでいるので、もう絶対とは言い切れないですね。。。
よく障子や欄間でその技術が見られます。(もしかして欄間も分からない世代がいるやもしれません。。)
簡単にいうと釘を使わず、木を組みつけて柄などを出していく技術です。
実をいうと、私の実家は建具屋でしてこの木工技術には慣れ親しんでいるのですが、
(ちなみに建具という言葉自体が東京ではあまり通じない事に上京したときは衝撃をうけました)
子供の時は身近すぎてさほど何とも思っていませんでしたが
最近になり、この技術の凄さに気づかされました。
1/1000mm単位で手仕事によって作られる繊細な世界は
日本の職人だからこそ成せる業。
何年か前に父の所で作られたものですが
分かりづらいかもしれませんが、小さな木のパーツをひとつひとつ組み合わせて
柄を出していくのです。
想像してください、とんでもない作業です。
ちなみにこちらは大きなドアサイズ。気が狂いそうになります。
まるで木のレースのような繊細で美しい世界。
日本の技術はやはり世界にも誇れるものです。
しかし、前述したように和室離れや最近では簡易的な建具が多く使用されていますので
若い職人が激減している状況です。
とくに組子細工は高度すぎる為、習得するまでには多くの時間を要します。
これは木工技術に限らず、伝統と名の付く技術全てに言える事ではないでしょうか。
伝承者がいないが為になくなる技術。。。
日本だけでなくこれは世界的にも言える事。
フランスの名門、メゾン・カルティエも同じ危機を感じていたようです。
時計やジュエリー製造において長く伝統を誇るカルティエ。
消失の危機にもある希少な職人による、かけがえのない技術によって支えられており、
その職業や技術の存続に向けた活動を行っているそうです。
カルティエの時計職人の高い技術を維持する事を目的とし、
教育という分野に力を入れているとか。
そんな高い技術を保持し続けている、最高級メゾン、カルティエより届いた
“must de Cartier”
「MUST=もたなければいけない」
美しいものを愛する人達には必要不可欠なもの
というコンセプトのもと、生まれたシリーズ。
その中でも人気の高い“TANK”が入荷致しました。
LAILAでも人気の高い、CartierのTANK。
戦車を意味する、TANKと名付けられた時計。
もちろん戦車からインスピレーションをうけた、スクエア型のケースデザインは
Cartierの象徴として今でも人気のあるデザインです。
四角い直線的なデザインが、洗練されており
シャープさがありながらもエレガント。どんなスタイルにもマッチします。
たくさんの人々を魅了して止まないCartierのTANK。
これも高度な技術をもった職人によってもたらせる、
ある意味職人からのプレゼント。
Cartierだけでなく、多くの伝統的な技術が途絶えないよう
まずは、身に着けたり、愛用する事が
私達にできる事ではないでしょうか。
Facebook : Laila Vtg
Instagram :LAILA_VINTAGE
TEL:03-3406-4088
E-mail:[email protected]
LAILA VINTAGE 宮本