New Arrival,Gucci Flora Hand Bag.

9.7.2016

少し前の話になりますが、

一躍話題をさらった、「若冲展」を見に行ってまいりました。

ひさしぶりの若冲の展示に心踊りながら上野に行ったのですが、

美術館に着いて目にしたものは、とてつもない行列と

「只今160分待ち」という看板。。。

160分て。。。何時間何分？とすぐに計算できない程、頭が混乱しました。

並ぶ並ぶとは聞いてはいたものの、平日だし大丈夫だろうと高を括っていた私は

驚愕し、とりあえず記念にその160分待ちの看板を写真に収め、

即座に家族に相談。返ってきた回答は「熱中症になるから止めておけ」

そうです、その日は5月の中で一番暑かった日。

炎天下に外で160分並ぶ、ある意味自殺行為なのです。

しかし、そんな命をかけて並ぶチャレンジャーがここにはたくさん。

その光景が私を奮い立たせ、美術館入口からは遥か彼方にある、最後尾に向かわせました。

160分。。。話相手もおらず、ひたすら待つ。

美術館側もこのチャレンジャー達に倒れられては困る為か、

お水を下さったり、塩飴をいただいたり、うちわや冷たいおしぼり、日傘までも配ってくださいました。

感謝をしながら遠慮なく全て頂戴し、無事感動のゴールを迎えた訳です。

160分待った価値があったと思えた、今回の展示。

そりゃそうです、「釈迦三尊像」と「動植綵絵」が東京で一堂に会すのは今回が初めてだったのですから。

この33幅が、祀られた神聖な室内に入った瞬間

鳥肌が立ちました。

若冲が家族の供養の為に10年の歳月をかけた作品達。

もし、若冲の寄進した相国寺で見る事ができたら、涙がでるやもしれません。

さて、動植綵絵というとその名の通り

鳥、草花、魚介類などが自然の美が、様々な色彩と形態で織り成された華麗な作品群。

特に群鶏図のようなリアルな鶏の絵が印象深く、これぞ若冲と思わせてくれます。

私、子供の時に、飼育委員には絶対にならないと言い張る位、

ニワトリが大嫌いでした。(食すのは別です）

でもこの若冲の美しい鶏の絵を見てからというもの、嫌いから嫌いではないに変化し

チャボを素手で捕まえられる程にまで成長させてくれたのです。(社会人になってからの話ですが）

すいません、話が反れました。

若冲の描く鶏、素晴らしいです。素晴らしいですが今回私気付いた事がありました。

それは群鶏図ではなく上の「芍薬群蝶図」を見た時、

これ、何かに似ているな。。。

似ている。。

と、思い出したのがGucciのフローラだったのです。

言わずと知れた、グッチの伝統的アイコンの一つである

フローラ。

1966年に、モナコ王妃となったグレース・ケリーの為に

生まれたデザインというのは有名な話ですよね。

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