Balenciaga,Vintage Jewelry Collection.

スペインが生んだモードの巨匠

クリストバル・バレンシアガ

彼が20歳の時に、マドリードやバルセロナなど

スペインでメゾンを開き、若くして人気を得、スペインファッション界をリードする存在となりました。

が、1936年にスペイン内戦が起きパリに移住、そして開業した事で

そのシンプルで完璧なシルエットがたちまち評判になり

パリ・ファッションの象徴として世界的な名声を得たのです。

パリブランドとなったバレンシアガ。もはやスペインの印象はないも同然。

あのフランコ政権による内戦からは、「ゲルニカ」のような傑作も生まれましたが、

国としてはなくしたものの方が多かったのではと私は思います。

バレンシアガもそうですが、スペインの著名人を掘り下げる時には

この内戦に必ずぶつかります。

争いは文化をも奪ってしまう。毎回そう思わされます。

すいません、なんだかマイナスな話となってしまいました。

でも華の都だったからこそ、

現在まで続く人気メゾンとなれた事は間違いありません。

今回、春夏で入荷してきたバレンシアガのジュエリー類。

個性強く、カラフル、なんだかスペインらしさも伝わってくる

そんなコレクションです。

スペイン好きな祖母と母のジュエリーボックスの中に

似たようなものがあったような。。

そんな風に思わせてくれる、懐かしさも感じるクラシックなデザイン。

且つモダンさもある、そんなラインナップです。

暖かくなると身に着けたくなる

ジュエリー類。

LAILAでもお探しの方がとても多くなってきました。

是非、春夏のお供としていかがでしょうか。

話は変わりますが

最近、店頭でお客様から、ブログでの映画の話の件で

色々と嬉しいお言葉を立て続けにいただきましたので

ひさしぶりに映画の話を。

スペインが生んだモードの巨匠といえばバレンシアガですが、

スペインが生んだ映画の巨匠といえばペドロ・アルモドバル。

以前も好きな監督のひとりとして紹介しましたが、

情熱の国が生んだ鬼才が生み出す映画の特徴は、

まず何と言っても映像美。ラテンらしい原色を使った色彩の美しさは

スクリーンから目を離せなくなる、そんなマジックがあります。

以前、ペドロの作品を象徴するカラーは赤と書かせて頂いた事がありますが、

「ボルベール」はそれがより強調された作品。

女性のたくましさと母性を尊敬し賞賛するために描いたとされているので

女性には見ていただきたい映画です。

ペネロペの美しさと熱唱シーンも圧巻。

カラフルな映画としてはアメリカのウェス・アンダーソンも挙げられますが

ピンクなどの柔らかいカラーのイメージがある彼の作品。

ペドロの映画は強すぎる色彩使い。

そこにラテン気質を見せつけているように思えてなりません。

そんなラテン気質が現れている彼の作品ですが、

赤と同様よく使われているカラーが青。

前に、アルモドバルの映画から3作品を挙げ、

色彩の点から作品を考察しているサイトを見た事があります。

それによると、赤と青の反対色を効果的に使い、シーン毎に観客の心をコントロールをしているのだとか。

非常に興味深かったのですが、してやられた感でいっぱいでした。

そこまで緻密に計算していたなんて、、、

ちなみにその3作品とは

「抱擁のかけら」「私が生きる肌」「バッド・エデュケ―ション」なのですが

「抱擁のかけら」は、らしくて良かったと思うのですが

他２つはあまりお薦めはできません。

特に男性。

大好きなガエル・ガルシア・ベルナルとアントニオ・バンデラスが出ているとはいえ、

衝撃的すぎるので、B級映画に慣れていない方にはちょっと。。。

アルモドバルの作品は女性は好きな人は多いですが、男性は嫌いという人が多いようです。

全作品に言えるのですが、痛いんです。色々な意味で。

この2作品は内容、描写、痛すぎます。

私は平気ですが。

女性の方が痛みに強くて、男性の方が意外と痛みに弱いといいますしね。

でも素晴らしい作品が多いアルモドバルの作品。

お時間あれば是非。

女性の心を持った男性、おすぎも絶賛しています。

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