Yves Saint Laurent,Safari Jacket.

 

「イヴ・サンローランは20回縫い直す。

天才は19回目でまだ直す目をもっている。」

 

 

この言葉を残したのは

あの映画監督の伊丹十三。

 

モードの帝王、サンローランが一着の服を作るのに

二十六回も仮縫いをしたというエピソードに触れ、

「二十六回も直したことが凄いんじゃない。二十何回も修正して、

それでもまだ欠点を見つけ出せる目の厳しさ、イメージの確かさ。

これが、やっぱり世界の超一流なんだよ。」

と称賛したのだとか。

 

 

 

 

ジャンルは違えど、

ものづくりに携わるプロ同士。

共感できるものがあったのでしょう。

 

あの伊丹十三から称賛されるなんて、

やっぱりムッシュ、すごい！！

と私は思ってしまうのですが。。

映画監督、俳優、イラストレーターなど

マルチに活躍していた伊丹十三。

私の中で一番印象に残っているのは

映画「スウィートホーム」でドロドロに溶けていく伊丹氏です。

立派な作品を残しているにも関わらず

そこを押す私。。ごめんなさい。

ちなみに、同映画内の古舘伊知郎の死に方も中々ファンキーでしたよね。

妖怪ハンターヒルコの竹中直人ばりの衝撃さでした。

どちらもホラー映画なので、子供頃は恐ろしかったのですが、

今だったら爆笑しながら観る自信がありますね。

 

 

 

話が逸れましたが、

伊丹監督の映画は数あれど(といっても10本くらい）

中でも個人的に好きなのは

「タンポポ」

人間の欲をコミカルに生々しく描いた様が

子供の時に観たとはいえ

シーンシーンで印象深く残っています。

役所広司の卵のシーンとか、、、

伊丹十三の代表作が“タンポポ”なら

サンローランの代表作は

“サファリ・ルック”があげられるでしょう。

もうすでに皆様にはご説明不要の1968年に発表された

伝説的ルック。

 

 

ただのミリタリーウェアと同様には語れず、

サファリの本質はエレガンスだと

教えてくれます。

 

 

 

 

そして映画「タンポポ」からは

食の有難さとその原点は母の授乳からであるという事を

改めて気づかされます。

 

 

 

巨匠からは学ぶべき事が多いようです。

この素晴らしいサファリジャケットを着て

素晴らしい映画を観たら

また何かしらの“気づき”を

得られるのでは。

そう思えてなりません。

 

 

 

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