美しい黒目と艶やかな声音の
知的で独創的なユダヤ系エジプト人女性
ギャビー・アギオン
オートクチュールの閉鎖的な世界には
関心をもたず
自身でデザインしたスーツやブラウスを身に着けるようになり
そのモダンでエレガントなセンスが
受け入れられ、
小さなワークショップをスタートします。
しかし、悩んだのはブランド名。
ギャビー自身は自分の名前の響きが
まるで占い師のようだ、、
そう思っていたのだとか。
「私のつくる服はミステリアスではなくフェミニンなのよ!」
そう言ったかどうかは分かりませんが、
より豊かでフェミニンな響きのする
Chloe
という名前を採用したのです。
そして、
彼女の子供時代のノスタルジーから
エジプトの砂漠の色彩である
サンセットピンクを用い
クロエの名前とともに
丸型のラベルを作成。
これぞギャビーのマジックのひとつ。
なぜなら
今でも、街中やふとした時にChloeのロゴを見かけると、
侍が好きだ!B-2爆撃機をみると興奮する!
などとほざいている私でさえも
自分の性別を実感させてくれるような
高揚感が湧いてきます。
その感情を色で例えるならば、まさにサンセットピンクカラーが
自分から一瞬放たれている気すらするのです。
勘違いといわれればそれまでかもしれませんが、
そういう事も含めて、
まさにクロエマジックなのです。
そしてご紹介するのは
そんなクロエマジックを浴びたピンクカラーのドレス、、
ではなく、真逆な真っ黒のシャツドレスなのですが、
過去の女性と未来の女性の価値観の
懸け橋であり続けてきた
いわばクロエらしい一着ではないでしょうか。
且つ、ショーピースという貴重な一着。
「クロエは真珠です。純粋な染みひとつないこの真珠を
あなたに捧げます。決して汚したりしないでください。」
というギャビーの口癖をうけてきた
過去のデザイナーたち。
私達も心して袖をとおさねば。
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