CHANEL,Vintage Long Jacket.

「衣紋を抜く」

着物を着る際に、後ろ襟(衣紋）を引き下げて襟足を見せる

襦袢をクイッと引っ張る、この行為が私は好きなのですが、

V字に抜いて若々しく、U字に抜いて大人っぽく等々

抜き方で雰囲気を変えることができるのです。

襟足からうなじにかけて見えるこの着方。

色気がありますよね。

最近、そんな着方が洋服でも流行っているようです。

シャツやジャケット等、襟を抜いて着る着方。

襟を抜くどころか、肩まで落としてしまうスタイルが

トレンドの模様。

トレンドならばそんなスタイルをVintageで何かご紹介を!

そんな風にも思ったのですが、

逆に反発心が生まれてしまう、ひねくれた私です。

着崩すというのも、抜け感が生まれるので

スタイルとしても重要な要素の一つだとは思いますが、

そもそも和装の抜き衣紋は必須項目であり、決して着崩す為のものではなく、

洋装ならば、なおさらきちんと着るのが正解なのでは

と、思わず古風な考えの自分が出てきてしまいました。。

という訳でご紹介させていただくのはこちら。

360度、美しいジャケット。

男性の上着から着想を得、生まれたシャネル・ジャケット。

女性のエレガンスの象徴

永遠のシンボルとしてもその地位を確立しました。

ジャケットを完成させるための

最後の仕上げでもあるCCマークボタン。

こんな美しいジャケットを

着崩すなんて、とんでもない!!

そんな風にも思ってしまいます。

かと言って、お前はちゃんと正しく服を着ているのか?!

と問われれば、即座に頭を下げますが、

大人のマナーとして学ぶ気持ちがある事は

ご理解いただければ、、、

男性的なアイテムを女性が着る事で生まれる

エレガントさと色気。

襟なんか抜かなくとも良い。

そうシャネルもわかっていたのでは。。。

結局、残るものは

ベーシックで美しいもの。

そう思います。

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LAILA VINTAGE 宮本