Hermesを象徴するアイテムのひとつでもある
「Carres」
1937年に誕生したこの名作スカーフは、多様な色彩と独創的で個性的なデザインで
今も尚、世界中の人々の高い人気と信頼を得ています
「カレ」とはフランス語で「正方形」を表す言葉。
またそこも重要な要素。
長方形のスカーフと正方形のスカーフを作るのとでは
技術的にも後者の方が数段と難易度が上がるのだとか。
色鮮やかなカラーを生み出す為の染料の調合。
色ごとに版をつくる製版作業。
職人の手作業による四方の縁縫い。
1枚のカレを完成させるのに、数百時間かかることもあると言われています。
この気が遠くなる程の工程と、熟練の職人による丁寧な手作業により
エルメスのカレが生まれ、世に送られているのです。
ただエルメスというブランドネームがあるから高価なんだ
という訳ではない事が理解できます。
また、この正方形の「キャンバス」に描かれる
物語のようなデザインも魅力的ですよね。
カレに使用されるモチーフは、自然、動物、神話等
他では見る事のないユニークなものが多いのです。
LAILAのカレ・コレクションの中からも
そのストーリーを一部ご紹介。
“BRIDES de GALA”
「式典用馬勒」と名付けられたこちらのデザイン
1957年に発売して以来、最も良く売れたスカーフとして
ギネスブックにも載っている程の、エルメス・カレの象徴するスカーフです。
デザインの元になっているのは、エルメス博物館が所蔵するBRIDES(馬勒)。
この馬勒(馬の頭につける馬具)は1860年にメキシコ皇帝から
特別注文で作られたものなのだとか。
テーマは「馬術」。エルメスを代表する精神のシンボルとして
今でもデザインに使われています。
“Les Cles”
見ての通りの「鍵」をモチーフにしたデザイン。
こちらも代表的なデザインで、1965年の発売以降人気を博しています。
様々なデザインの鍵とタッセルが繊細に描かれた、美しいデザイン。
こちらも博物館に所蔵されている古い鉄細工品がインスピレーションの源だとか。
真ん中の巾着を中心に47本の鍵が描かれており、
その鍵すべてが由緒ある本物の鍵なんだとか。
中にはあのノートルダム大聖堂の扉を開ける鍵も。。。
色々なストーリーが想像させられるデザインが神秘的な魅力を放っています。
上記のように、まるで物語を語っているかのようなデザインが
この一枚から伝わってきます。
また何といっても素材の素晴らしさも特筆すべきところ。
カレの誕生の地は、シルク産業における素晴らしい歴史と技術を誇る、リヨン。
リヨンといえばその絹織物の技術で、フランスのみならず世界中のデザイナーの
作品を支えている街です。
私はこの絹という素晴らしい天然素材が大好きで
それを語るには長くなり過ぎるのでやめておきますが、
今の大河ドラマはそれも関連して見ております。
このリヨンという街、もちろん日本のあの富岡製糸場とも深くかかわっているのですよ。
そんな素晴らしい街で生まれた、シルク100%のスカーフ
名作が生まれるのは当然ですね。
風に舞うような軽やかさ
肌に滑るしなやかさ
人間の身体に良い影響をもたらす、シルクというこの天然素材を
芸術でもあり、そしてファッションアイテムに変換し
現在に至るまで、人々に愛される名品を生み出すことは
エルメスであるからこそ、可能だったのでしょうね。
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LAILA VINTAGE 宮本