1952年の創業以来、モダンで自立した女性像を打ち出し続けている、クロエ。
創業者でもあるギャビー・アギョンは
当時の、素敵で高級な服を着られるのは年齢の高い裕福な女性達だけの世界。
というオートクチュール文化を抜け出し
若い女性をターゲットにした、「ラグジュアリー・プレタポルテ」を推し進める先駆者的存在でした。
彼女の手にかかると、高級ファッションが豪華でありながらも身近に感じ、
たちどころに手の届くものになりました。
それだけでなく、彼女の服にはクチュールに負けない現代的なモード感があったのです。
こちらのコートもそんなギャビーの服作りにおける哲学を
受け継いだような御品。
まるでドレスのような出で立ちのコート。
シルエットの美しさはもちろんの事、
手の込んだ細部のデザインには感嘆させられます。
オートクチュールの堅苦しさは否定しながらも
刺繍などといった美しい工芸手法は大切にしてきた、ギャビー。
こちらのコートからも職人の美しい“業”がみられます。
その時代時代の女性達に
いかに生きるかを服で示してきたクロエ。
このコートに袖を通すと
クロエらしい、フェミニンさを得つつも
どこか女性らしい“強さ”も生まれるのでは。
そう感じてしまいます。
それがギャビーが目指したクロエの美学なのかもしれませんね。
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LAILA VINTAGE 宮本