Romeo Gigli,Vintage Coat Collection for Winter.

 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

「西洋以外の国に住む女性たちを映す

繊細なフェミニティの観念」

 

 

ロメオ・ジリの女性像は

しばしばそう評されていたそうです。

非西洋の国々を中心に

世界を放浪した彼の好奇心が

きっと創作に影響したのでしょう。

 

 

 

という事は

ジリの創る服は

我々東洋人にしっくり馴染むはず。

 

 

それを表すエピソードとして、

90年代にジリは

日本人デザイナーである三宅一生と

ジョイントショーを日本で開催し、

双方の服をミックスコーディネートした

スタイルを発表したのです。

その際

「違和感がない」「2つの個性が溶け合っている」

と絶賛されたのだとか。

二人の創作姿勢が似ていたからこそ

叶った称賛でしょう。

 

 

 

ジリがデザイナーとしてスタートした

80年代のイタリアは

ボディコンシャスなスタイルが浸透し、

女性性を強調したスタイルが多く見られたはず。

そんな中

画一化を嫌い、多角的な視野を持ち

自由を求めたジリ。

肩パッドを外し、女性の自然な肩線を見せ

曲線を際立たせるのではなく

緩やかなフォルム表現しました。

 

 

そこには“パワフル”

ではなく

優しさとしなやかさが感じられ、

それを“東洋的な奥ゆかしさ”というのならば

そうなのかもしれません。

 

 

色々な意味で自由を与えてくれる

ロメオ・ジリの服たち。

寒さが厳しい冬の季節に

ジリのコートに袖を通せば、

寒さでこわばる顔も奥ゆかしい表情になれる。

事を期待しましょう。。

 

 

 

 

 

 

 

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