1968年
イヴ・サンローランが“サファリ・ルック”という
モードを生み出した。
そもそも、“サファリ”とは
アフリカ大陸への狩猟旅行の事を指します。
(safariの語源はアラビア語で「旅行」の意味だそう)
1920年代くらいからヨーロッパの貴族階級達が
刺激的なリゾート地として、アフリカを選ぶことが流行していたのだとか。
そして、彼らがそのためにお抱えのテーラー達に作らせたのが
サファリ・ジャケットでした。
ちなみにサンローランはフランス領のアルジェリア生まれ。
もしかしたら、子供の頃に
サファリジャケットを纏った貴族達を目の当たりにしていたかもしれません。
そんなサファリスタイル、
元々はモードなアイテムではありませんでした。
それをファッション・アイテムとして発表し定番化させたのが
モードの帝王。
発表した60年代後半といえば
世界的にも学生運動が盛んだった時期。
日本でも全共闘運動や大学紛争が盛り上がってました。
かぐや姫の「神田川」の世界ですね。
フランスでも66年学生運動が激化し
サンローランはその影響も受け、サファリジャケットを
モードとして生み出したともいわれています。
結果、68年のパリ5月革命を経て
サファリルックを一般公開したのだとか。
そんな華の都ならぬ、野生化した都で
生き抜くために編み出されたファッションが
赤い手ぬぐいをマフラーにするのではなく
サファリ・ジャケット
という点がやはりフランス、さすがサンローラン。
と思うのは私だけでしょうか。。
Yves Saint Laurent:Lace Tops
Claude Montana:Pant
そんな時代のうねりを受け
「解放と自由」というメッセージを
女性のワードローブで表現したサンローラン。
もしかしたら勇気のいることだったのかもしれません。
だからこそ、彼の提案した
サファリ・ルックは、今日まで人々を魅了し、
代表的、且つ伝説的になっているのではないでしょうか。
そんな貴重すぎるピースが
入荷してしまいました。
男性的アイテムでありながらも
サンローランの手にかかった事で、もはや女性的アイテムになってしまった
サファリジャケット。
どのくらい貴重か?
だって、サンローランの隣にいる
彼のミューズのLoulou de la Falaiseが(スカーフ巻いている人)
同型を着てるんですもの。
ですから。。。
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