Yves Saint Laurent,“Safari” Set-up.

 

イヴ・サン-ローランが

サファリ・ルックというモードを生み出したのは

1968年。

 

モデルのVeruschkaが

着用しているのは

その当時の最初のサファリ・ジャケット。

 

そして同じく

1968年の初期のサファリ・ジャケットが

LAILA VINTAGEに展示されているのです。

 

こちらは残念ながら

販売しておりませんが

触れる事ができるというだけでも

貴重な経験をしていただけるかと。

 

 

 

その代わりに！といってはなんですが、

同じくムッシュが生み出した

サファリのセットアップをご紹介。

 

サファリといえばの

レースアップのジャケットに、

サンローラン特有の

タックの入った美しいシルエットのボトム。

 

 

初期のタイプとはまた違う、

おそらくシルクであろう質感の良い生地が

全身を包みこんでくれます。

 

 

以前もお話しているかもしれませんが、

このルックが登場した

1968年は、パリでは五月革命が。

そして、アフリカの方では植民地からの解放運動が

盛んに起こっていました。

 

 

その時期に、軍服も連想される

このサファリ・ルックを生み出したということは

きっと異端だったのでは。

 

 

でも、アルジェリアに生まれ、

そして、Diorのデザイナーを務めている最中に

アルジェリア独立戦争に徴兵され

辛すぎる経験をしたサン-ローランだからこそ

生み出せたスタイルなのだと思います。

 

 

きっとそこにはムッシュのメッセージも

込められているはず。

 

 

そして、このセットアップは

そんな背景とは裏腹に

着用した方にはきっと感じていただけるだろう

心地良さが。

当時、盛んに叫ばれていた

“Love & Peace”

実感していただけるかと思います。

 

 

 

 

 

 

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