歴史が好きです。
故に時代劇や大河ドラマも好きです。
子供の頃は里見浩太朗に恋をしていました。
なんにせよ時代背景や歴史を学ぶには
映像が一番便利だと思います。
個人的には衣裳を見るのも楽しみの一つ。
武家の娘さんは文庫結びで、町娘は貝の口や角出し、
大奥は立て矢か。。
帯一つでも身分によって結びが違うという事が
時代劇で学べます。
ただ、一つ文句をいうのであれば、
着物の着付けが綺麗すぎるという点。
もっとグダグダに着てほしいのです。
時代考証が入っているとは思いますが、当時はもっと
ラフに着ていたはずなのです。
そんな時代劇があればセンスが良いとは思うのですが、
着物に関しては目が厳しすぎるそうで難しい。。
と某着付師さんが言っておられました。
コンプライアンスというやつですね。
いやな世の中です。
話が逸れましたが、
時代物の衣裳で一番目を奪われるのは
確かに、御引きずりなど豪華な女性ものの着物だったりはするのですが、
私自身が着てみたいと思うのは
“裃”
なのです。
いつの時代も男子の装いには魅了されるものです。
昔、父方の祖父が亡くなった時、
葬儀の際に父を含めた叔父5人が
白い裃を着て現れ、
悲しみの席ではありましたが、その姿は圧巻で
子供ながらに「かっこいい。。」と思った記憶があります。
それ以来憧れの裃。。。
しかし、私は女、そして今は2018年、ちょんまげなんて絶対NG。
夢は途絶えた。。。
そんな気持ちを長年抱えながら、目の前に現れたこの2着。
一条の光が。。
立体的な体つきをした西洋人がつくる洋服には
どこまでいっても敵わないと苦悩した三宅氏。
平面的な体の日本人として、深く考え抜いてたどり着いた、
和服にも通ずる「一枚の布」という概念と
そこから普及した「プリーツ」
部分的技術にしかすぎなかったプリーツを
衣服全体に施すことで生まれる立体感。
その立体感よって生み出されたこのブラウスのシルエット、
まさにこれは肩衣ではないか。
そして、まるで袴のように太いワイドパンツ。
肩衣+袴=裃
これは現代版の裃なのです。
若干の無理やり感は否めませんが、
少なくとも私の目には
憧れの気持ち故にそう映ってしまっております。
本当の裃を着て街を歩いたら(しかも女が)
白い目で見られるでしょうが、
ISSEY MIYAKEのこちらを着して歩けば
羨望の眼差しで見られることでしょう。
まるで子供の時の私のように。。。
日本に三宅一生がいてくれて本当によかった。
そう思っていただける
後世に残すべき貴重な御品です。
お早めに。
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