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ISSEY MIYAKE,Coat Collection.

12.3.2017














「知性を感じられない服は着たくない」






そんなことを知人女性が言うもんだから、ドキッとさせられた。


「服でもモノでもなんでも、作り手の知性を感じられないものは選びたくない」


自分の母親よりも年齢が上(なはず)の彼女が放つ言葉


且つ、モノづくりにも関わっている彼女がいう言葉は


重く響いた。














角が立つ事を承知で言わせていただくと、


例えば、某デザイナー二人を比べた時


どちらも世界的に有名で素晴らしい作品を生み出しているが、


片方はデザイナー本人、もちろん作品含め説得力があり、


もう片方は、かっこいいとは思うが、何か違和感がある


そんな印象をずっともっていた。


この“違和感”を彼女は「知性」の観点から説明してくれ


目から鱗が落ちまくって、納得した。


長年の違和感が解消されすっきりしたと同時に


恐怖にも苛まれた。。。


という話は後でするとして。














知性あるデザイナー。



三宅一生もその一人だと私は思う。





















彼の生き方や思想が、デザインそのものに表れ




だからこそ、作品に説得力があるのではなかろうか。


























三宅一生が学生だった頃、


白洲正子が銀座でやっていた「こうげい」に


足繫く通っていたそうだ。


骨董品、工芸、着物etc…


あらゆることに精通し、独自の審美眼をもった白洲正子。


(伯爵家に生まれた彼女が書く随筆ですが、一般家庭出身の私でも


共感と新たな発見があったので、お勧めします。)


そんな白洲正子に若かりし頃から


ある意味「教育」を受けていたのだから


自ずとその審美眼と知識は受け継がれているはず。














三宅一生本人曰く、


「こうげい」に通っていた理由は二つあったと。


一つは、面白いきれ地があったこと


もう一つは、白洲正子があまりにも恰好いいので会いに行っていた


との事。














確かに、私が思う「かっこいい女性」ランキングも


白洲正子は上位。


それはモデルにしたくなる気持ちも納得。
















イッセイ・ミヤケを纏う白洲正子。


好きな写真です。


撮影が繰上さんというところも。。。。




















白洲正子にとどまらず、


かっこいいと思った理想の女性のところには


自ら足を運び、


自ら作った服を着させる。


その中には市川房枝やルーシー・リーの名も。


特に市川房枝をミューズとしてあげているところも


ある意味驚きでもあり、ある意味納得できる点。





















そんな様々な分野の



「一流」と言われる人たちの傍で



彼は何を学び、何を得たか。






















もちろん、それだけでなく


自身の熱心な研究や、服に対する情熱が


彼を日本が誇る世界的デザイナーへ


押し上げたことは


百も承知。












しかし


人生、人とのの出会いは重要であり


そこから得られるものは


良くも悪くも測り知れない。














人から得た知識を知恵に変え、



学び行動したことで知性へと繋がる。



















知性を感じる服


それを感じるか感じないかは


もちろん人それぞれ。













裏を返せば、


着る側の「知性」も


問われてくるのではなかろうか。。。























かっこいい“風”だけでは


全員は納得させられない。


少なくとも私の知人はそれを見抜く。
















全くジャンルの違う話だが


私は時々


某芸人Aと某芸人Bの違いについて


考えることがあった。


どちらも才能があり、似たような事をしているのに


圧倒的に芸人BはAには勝らない何かがある。


最初は「品位」か、とも思ったが


どちらも芸人、品はどちらかというとどちらもなさそうだ。


と考えたとき、


やはり知性があるかないかの差だという事に


気づかされた。














ここまでくると恐ろしい。


何においても「知性」があるかないかを問われてくる。


勉強ができるできないとはあまり関係ないところに知性はある。


知性がないといわれると、


育ちが悪いといわれているようで親に悪い。


縋るような気持ちで


「知性を身に着けるにはどうしたらいいのでしょう?」


と知人女性に尋ねた所、


「本を読め」


と言われた。














ありきたりな助言で若干がっかりしたが


「本でも児童書を読め」と。


児童書には子供でも分かる言葉で、本当に伝えなくてはいけない


身につかなくてはならない、大事な事がたくさん書かれている。


と、また目からいろんなものが落っこちる事を言い放った。


そして渡されたのは、本人が実際子供の時に読んでいたという


50年以上も前のボロボロの児童書だった。


1ページ1ページめくる度に、破れるんじゃないか?!と冷や冷やしながら


世界的有名なあの児童書を読み


人生半ばで「知性」を養うべく奮闘している最中なのです。

















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