Krizia,Gold Pleated Wide Pants.

 

1950年にイタリアにて

当時、小学校の教師をしていた

Mariuccia Mandelliの手によって創業された

“Krizia”

 

 

 

ブランド名は

あの哲学者プラトンの後期対話集で

お金と女性の虚栄心について触れた部分より

採ったのだとか。

 

 

 

幼いころからファッションに対する

情熱を育んできた彼女。

しかし、家族の強い希望で小学校の教師に。

 

 

夢を捨てきれなかった

Mariucciaは当時のフラットメイトと共に

古いミシンでスカートとドレスを作り始めます。

教師からファッションデザイナーへ転身。

努力を重ね、数々の賞を受賞し

イタリアファッションのGod Motherと

呼ばるまでに。

 

 

 

新素材や技術プロセスを取り入れ、

同じイタリア人デザイナーでもある

スキャパレリのようなユーモアさをプラスした

彼女の作品は、

50年代から60年代のイタリアのスタイルに

マッチし、高い支持を得ます。

あのミウッチャ・プラダにも強い影響を与えた程。

 

 

そんなKriziaには

Karl LagerfeldやAlber Elbazなども在籍していたようです。

 

 

 

“Crazy Krizia”というニックネームが付けられる程

大胆さを持ちあわせていた彼女。

ゴム、コルク、うなぎ等の珍しい素材や大胆な形を取り入れ

最も短いホットパンツを出品し、賞を受賞したほど。

それをきっかけに

「ホットパンツの生みの親」と呼ばれるように。

 

 

 

残念ながらご紹介させていただくのは

皆様の美しいお御足を

アピールできるホットパンツではなく

しっかり足首まで隠れるワイドパンツではございますが、、、

 

 

 

しかし、プリーツ加工にも

並々ならぬこだわりをもっていたようですので

この美しいゴールドの生地も加わり

着用した時の満足感は

十分得られるかと。

それがブランド名の由来となる

虚栄心なのかどうかはわかりませんが。。。

 

 

きっと春先のスタイルにも

輝きと軽やかさをプラスしてくれるはずです。

是非お試しください。

 

話はブランド名の由来に戻るのですが、

プラトンの後期対話集という事は

おそらく、「Critias」から来ているのではと推測され、

CよりもKの方がミステリアスという意味で

「Krizia」にしたのだとは思うのですが、

正直、お金と女性の虚栄心について書かれているかは

分かりません。

が、こちらの作品は未完でして

最後はこのような文で途切れています。

「神ゼウスは罰を与えようとお考えになり、神々を残らずお集めになり、こう仰った。」

 

 

堕落した民に神が罰を与えるという所で終わっているのです。

なんだか

色々な意味で「Krizia」というブランドの

凄味を感じざるを得ません。

 

 

そしてプラトンと聞いた時

哲学の授業を受けておきながら、頭に入りきらず、

「プラトンよりも(映画の)プラトーンの方が私は好きなんだ！！」

と叫んでいた情けない当時の自分を

今思い出しました。。。

 

 

 

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